開催にあたって
―肉芽腫性疾患とクロストーク機構―
この度、第38回日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会総会の会長を拝命し、平成30年11月2日(金曜日)、3日(土曜日)の2日間、品川プリンスホテル・メインタワーの2会場にて開催致します。
本学会は、サルコイドーシスの診断・治療に携わる種々の診療科が参加するところが大きな特徴の一つです。総会においては、発症頻度が高い肺病変を扱う呼吸器内科医と、予後を規定する心病変を扱う循環器内科医の関心が高く、参加者の過半数を占めています。その他にも眼科医、皮膚科医、神経内科医、放射線科医、病理医も参加し毎年活発な発表・討論が行われ、多科の医師が一同に会する数少ない貴重な情報交換の場として活用されています。
今回は各領域における肉芽腫性疾患のトピックスとして、4つのシンポジウム1)学会のテーマでもある感染と肉芽腫性疾患のクロストーク、2)各臓器における難治性サルコイドーシスの治療、3)心サルコイドーシスにおけるFDG-PETの有用性と限界、4)厚労省難治性血管炎班との合同企画でANCA関連血管炎を取り上げ、その病因・病態・診断・治療についての知見を深めるプログラムを作成いたしました。更に、次世代を担う若い医師達への積極的な参加を促したいと考え、YIA審査対象演題の他に一般演題の公募を増やし優秀演題賞の設定、教育講演・セミナーの充実を計りました。
全国からの皆様が参加し易い様に、祝日も絡めて品川という好立地で開催しますので有意義な魅力ある総会となりますよう積極的な演題登録と活発な御討論を何卒宜しくお願い申し上げます。
平成30年5月吉日
第38回日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会総会
会長 本間 栄
(東邦大学医学部内科学講座呼吸器内科学分野(大森)教授)